
サック
抗凝固薬の種類により、使い方、適応が違います
抗凝固薬
ワーファリン
メリット
ほとんどが肝臓で代謝され、腎排泄がないため、透析患者などの腎障害例でも使用可能
ケイツー®N,ケイセントラ®という拮抗薬があり,出血時のリカバリーも可能
デメリット
INRが2~3 (70歳以上の非弁膜症性心房細動症例では1.6~2.6)でコントロールが必要
足りないと過凝固. 過量で出血傾向
プラザキサ(ダビガトラン)
直接トロンビン阻害薬
ダビガトランはDOACsで唯一作用機序が異なり,特別扱いです
メリット
DOACで唯一リバース薬があり、リバースのイダルシズマブ(プリズバインド®)は大変高価です
デメリット
afに適応あり、DVT/PEには適応なし
CCr<30ml/minは禁忌
プラザキサの併用禁忌薬:ベラパミル(ワソラン)、アミオダロン
イグザレルト(リバーロキサバン)
Ⅹa阻害薬
メリット
デメリット
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/min未満)の患者に禁忌[使用経験がない
深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症の治療及び再発抑制
重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者に禁忌[使用経験がない.]
エリキュース(アピキサバン)
Ⅹa阻害薬
メリット
デメリット
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
腎不全(クレアチニンクリアランス(CLcr)15mL/min未満) の患者に禁忌[使用経験がない。]
静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
重度の腎障害(CLcr 30mL/min未満)の患者に禁忌[使用経験が少ない。]
リクシアナ(エドキサバン)
Ⅹa阻害薬
メリット
エドキサバンは DOAC のなかで唯一整形外科手術時に VTE 予防として使用可能
エドキサバンは出血リスクが抗凝固薬の中では相対的に低いとされるので,出血性潰瘍の既往では選択を考慮
・リバース薬はないため、出血時にはFFPを輸注することで拮抗を期待しても構いません
デメリット
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制〉
腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/min未満)のある患者には禁忌
・イグザレルト、エリキュース、リクシアナはaf、DVT/PEに適応あり